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逃げ水現象

 「逃げ水」という現象をご存知だと思う。夏の暑い日運転していると遠くの路面が濡れて見える。しかしその場に行くと路面は濡れておらず、濡れた路面はさらに先にある。

ウィキペディアは逃げ水を以下のように解説している。

下位蜃気楼の一種で、実際の位置より下にものがあるように見える。
逃げ水の場合は、地表付近の空気が熱せられ膨張することにより、部分的に屈折率が変わって一種のプリズムとなり、上方の景色があたかも道路の表面に映ったように見える。

路面近傍の空気が熱せられ、空気の屈折率が変わる。そのためプリズム現象が発生。上空の空が路面上に見える。そのため路面が濡れているように見える。というメカニズムだろう。

中国では運転席にも助手席にも座る機会がなく、逃げ水を見た記憶がないが、物理的な現象なので日本と同じはずだ。

逃げ水と同様な現象は、我々の仕事にも存在している。
「目標」を目指して仕事をする。目標を達成しそうになると新たな目標が更に前方に現れる。頑張ってゴールポスト前まで攻め込んだが、いつの間にかゴールポストが更に遠くになっていた。よくある話だ。

逃げ水と逆の現象もある。
困難を避けようとしても、困難はいつまでも追いかけてくる。

次々と現れる目標に挑戦し続ける。
次々と現れる困難に立ち向かう。

逃げ水にも追い水にも果敢に立ち向かうことで成果が生まれる。


このコラムは、2021年7月30日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第1169号に掲載した記事です。このメールマガジンでは、市場不良などの事例から再発防止対策のヒントをお伝えしています。

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目標は宣言しない

 以前メールマガジンのコラム「リーダーシップの形」でデレク・シヴァーズをご紹介した。

「リーダーシップの形」

本日のタイトルは、デレク・シヴァーズのTEDスピーチ「Keep your goals to yourself」からきている。

Keep your goals to yourself

夢を実現したければ、夢を公言すると実現する可能性が高まる、というのが世の成功哲学と思っていたが、シヴァーズ氏によると逆だそうだ。

目標を人に宣言することで、「代償行為」が発生しすでに夢が実現したと錯覚してしまうそうだ。そのため夢実現のための努力に対するモチベーションが上がらず、結局夢の実現から遠ざかる、ということだ。

社会心理学者はこれを実験で確かめている。
163人の被験者に、個人目標を紙に書いてもらう。被験者を2グループに分け第一グループは、自分の目標を皆に宣言する。第二グループは目標を誰にもいわない。その後目標実現のために45分間作業をしてもらった。
第一グループは平均33分で作業をやめてしまった。
第二グループは全員45分間作業をした。

それぞれに目標達成の手応えを尋ねると、
第一グループはゴールにずいぶん近づいたという。
第二グループは目標の実現はまだ遠いという。

ここまでの実験で、どちらが目標に近づいているのかは明らかだと思う。

日本には昔「不言実行」という言葉があった。しかし最近では「有言実行」という新造語の方が幅を利かせているようだ。

あなたがどちらの考えに付くかは、ご自由だと思う。
最後に論語の一節をご紹介する。

「子曰く:君子言に訥(とつ)にして、行に敏(びん)ならんと欲す」

参照:「言に訥、行に敏


このコラムは、2018年9月7日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第716号に掲載した記事です。

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