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駅員が施錠し帰宅、乗客30人駅から出られず

駅員が施錠し帰宅、乗客30人駅から出られず

 福島県石川町のJR水郡線磐城石川駅で6日午後8時半ごろ、駅員(53)が過って駅舎出入り口のドアを施錠し帰宅したため、
乗客約30人が15分間、駅構内から出られなくなるトラブルがあった。

 JR東日本によると、郡山発磐城石川行き上り普通列車が終点の同駅に到着し、乗客が駅から出ようとした際、2カ所のドアが閉まっていたという。
乗客が運転士に「駅から出られない」と状況を説明し、運転士が案内した関係者出入り口から外に出た。

 同駅は駅員1人が日勤のみの勤務となっており、午後7時半に帰宅する際にはドアの施錠はしないことになっている。JRによると、駅員は考え事を
していて鍵をかけてしまったと話しているという。

(asahi.comより)

 当事者の方には申し訳ないが,なんとも間抜けなトラブルである.
しかしこの手の「うっかりミス」に再発防止対策を実施しようとすると結構難しいものだ.

この場合あなたならば,どのような再発防止対策を実施されるだろうか.

作業員の「うっかりミス」を流出させてしまった部品メーカから,「作業員に注意しました」「作業員に再教育をしました」こんな再発対策書を受け取ったことはないだろうか?
私は「作業員を配置換えしました」「作業員を解雇しました」などという対策まで見たことがある.
「ついうっかり」が発生しなくする,または流出しないようにする対策が必要だ.

例えば,駅員の帰宅を最終列車が到着した後にする,という対策は道理にかなっているように思える.しかしこれでは再発防止対策にコストがかかってしまう.

このトラブルに対しあなたはどのような再発防止対策を検討されるだろうか.
こんな対策はいかがだろう.

  1. 駅員は関係者出入り口に施錠し退勤する.駅舎出入り口には施錠をしない.
  2. 駅員は施錠をしないで退勤する.最終列車の運転手または車掌が駅舎出入り口を施錠する.

対策1と2の組み合わせもありだ.

今回のトラブルは間違って施錠をしてしまったという「うっかりミス」だが,施錠を忘れるという「うっかりミス」もありえる.
こちらにもきちんと対策を打っておくのが,「水平展開」または「未然防止」となる.


このコラムは、2009年11月16日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第126号に掲載した記事を修正・加筆しました。

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