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中日ドラゴンズ松坂投手

 珍しく野球の話題だ(笑)
第百回甲子園高校野球が文字通り熱い戦いで幕を引いた。秋田の金足農業が決勝まで進んだ。第一回大会では秋田中等学校が決勝戦で破れている。なんだか因縁めいたものを感じる。
金足農業の2点スクイズサヨナラ勝ちは、中継で見たわけではないが感動モノだった。

ところで、金足農業に敗れた横浜高校は、言わずと知れた松坂大輔の出身校だ。松坂投手は、今は縁があり我が(笑)中日ドラゴンズに在籍している。中日ドラゴンズは山本昌という老練投手が活躍したチームだ。松坂にもまだ活躍してほしい。しかし世間の風潮は「レジェンドのあがき」と見ているのではなかろうか?

スポーツ紙によると、松坂投手が登板した翌日のゲームは9戦9勝だそうだ。
それを以って松坂を毎日先発させれば、中日は最下位から脱出できると大胆な予測している。

確かに松坂が先発した9試合とも翌日にチームが勝っている様だ。
しかし冷静に考えれば、松坂先発と翌日の勝敗には見かけ上の相関があっても、因果関係があるわけではない。つまり松坂投手が毎日先発したとしても、翌日勝てるかどうかは運次第となる。

そこで松坂投手の過去の実績を確認して見た。
西武での実績:204試合に登板し、108勝60敗:勝率64.3%
中日での実績:9試合に登板し、5勝3敗:勝率62.5%

χ2乗検定をして見ると、西武で挙げた勝率と中日での勝率には差があるとは言えない。つまり松坂投手の勝率だけを見る限り彼は西武時代と同じ活躍をしていることになる。


このコラムは、2018年8月24日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第710号に掲載した記事です。

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