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完結編・現場の工夫を引き出す

今週のメルマガでは,現場の工夫を引き出す方法について書かせて頂いた.

【私のアイディア】
工夫に考案者の名前をつけることにより,「名誉」を感じさせる.

ポイントは
・楽しくやること
・即実行して効果を感じさせること
・ただで出来る(笑)
だと考えている.

【Y.H様のご意見】
古くからある方法ですが、やはり改善提案です。
そして、職長がいいと思った内容はすぐに導入してみる(テスト的でもOK)。
そのあとの水平展開については職長以上の人間の責務。

おおげさに改善提案大会とかして、賞金どうこうというよりも、提案したことがいい内容ならば、すぐにテスト的にでも実施してもらえることの方が、賞金とかなくても、パートさんとか工員さんのモチベーションはあがると思います。

改善提案制度を利用するのはよい手だと思う.
すぐ導入することにより提案者の工夫が認められた事を感じてもらう.
賞金よりも自分の工夫が認められることによるモチベーションのアップ.
中国ではお金がまず第一だというご意見も多いが,人から認められるという喜びを理解させると,改善のモチベーションが上がるはずだ.

【H様のご意見】
改善提案制度を導入する.
あらかじめ改善効果の○○%を賞金とする事をきめておく.

H様のご意見は中国人スタッフのやる気を金銭で引き出そうという考えだ.
こういう考えも有効だと思うが,しかしお金は「麻薬」と同じで続けているうちに効果が落ちてくる.そして更に強いドラッグが必要になってくる.という点にも気を使っておいたほうが良いだろう.

【T様のご意見】
工夫による改善を「改善前」と「改善後」の写真と一緒に,目立つところに
張り出すというのはどうでしょうか.

写真により改善の効果が良く見える.その事例を見た人たちも自分のラインに応用する事が出来る.という効果が期待できるだろう.
改善の水平展開を図るときには他の人間が成果を出して評価されているのを見せれば,皆それを取り入れるようになるだろう.


このコラムは、2008年12月12日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第69号に掲載した記事に加筆しました。

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