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場の力

 「場活師」と言う変わった職業が有るのを知った。
場を活性化することを生業とした職業だそうだ。泉一也さんと言う方が、その道の先駆者だ。

たまたまPodcastで泉さんの放送を聞き、興味を持った。人を活性化し成長させる場の力が有る。「場を活性化させることにより、人を活性化し、組織を活性化させる」大雑把にまとめるとこういうことになる。

「企業病に効く!ビジネスコーチング」泉一也著
http://tinyurl.com/z4k5hr2

人が活性化しなければ、その場を活性化する事は出来ない。場が活性化していれば、人は自ずと活性化する。人と場の活性化は、相互作用関係に有ると私は考えているが、泉さんの考えには大いに共感出来るものが有る。

泉さんが言っておられることを一部シェアしたいと思う。
「言葉の力」が場を活性化させることが出来る。

営業不振の会社で頻繁に聞かれる言葉
非活性化ワード

  • やってくれない
  • ちゃんと考えた?
  • 違うよ
  • 足りないね
  • ムダムダ
  • でもね
  • どうせ

活性化ワード

  • その考え良いね
  • 一緒に仕事ができて嬉しい
  • やってくれてありがとう
  • さすがだねぇ
  • どうしたらうまく行く?
  • 他に良いやり方ない?
  • 気がかりは何か有る?
  • うまくいっていること何か有る?
  • その気持ち分かるよ
  • 自分も気付いたよ
  • 学んだよ
  • オレも一緒にやるよ
  • 必ずやるよ
  • きっとうまく行くよ
  • いつでも相談しよう

あなたにも心当たりが有るのではないだろうか?
組織としてダメかどうか別としても、物事がうまくいっていない時に非活性化ワードを多用していないだろうか?逆に物事がうまくいっている時は活性化ワードが多用されているはずだ。

非活性化ワードは、問題や原因に着目し、他責でモノを考えネガティブな用法で使われる。
一方で活性化ワードは、課題や方法に着目し、自責でモノを考えポジティブな用法で使われる。

私も気をつけていないと、非活性化ワードを使ってしまう事がある。
意識して活性化ワードを使う様に心がけたい。

【閑話休題】
指導している中国企業でメンバーの合い言葉『口号』を決めました。
『我来做!一起做!快心地做!』
企業小説「黒字化せよ」からの丸パクリですが(笑)言葉の力でメンバーのココロを変えようと思っています。

「黒字化せよ!出向社長最後の勝負」猿谷雅治著


このコラムは、2016年4月18日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第472号に掲載した記事です。

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ブレインストーミング

 先週末は品質道場で「新QC七つ道具」を勉強した。
少人数で実習を取り入れながらやっている。知識だけではなく、即応用の能力を磨いていただいている。

ところで新QC七つ道具は一般的には、以下の7つをいう。

  • 親和図法
  • 連関図法
  • 系統図法
  • マトリックス図法
  • アローダイアグラム
  • PDPC法
  • マトリックスデータ解析法
  • 問題の原因分析や対策立案などに威力を発揮する手法が取り揃っている。
    品質道場では、マトリックスデータ解析法の代わりにブレインストーミングを入れている。

    マトリックスデータ解析法とは多変量解析の一つであり、顧客アンケート結果から顧客要求の傾向を掴む、などの応用に使える。しかし工場の改善活動などに関わる人たちに活用する機会は少ない。より汎用性が高く、活用できる場面が多いブレインストーミングを覚えた方が良いと考えている。

    ブレインストーミングは、学校教育にも活用されている。ホームルームの時間にブレインストーミングを活用している高校があるそうだ。また企業内での企画会議で、ブレインストーミングをすると良いアイディアが出るだけでなく、チームの結束が高まる、仕事が楽しくなるなどの効果がある。

    面白法人「カヤック」という変わった企業の創業者・柳澤大輔氏は社内でブレインストーミングを活用していると言っておられた。

    参考:「カヤックが社員に約束できること」」

    初めてQCC活動をするメンバーを集め、自工程や他の工程の改善課題をブレインストーミングであげると、あっという間に5、60個の改善課題が出てくる。「言えない問題」「言ってはいけない問題」が一気に噴出してくる(笑)
    工程の組長さんたちの関係が悪化するのではなかろうかと心配したが、無用の心配だった。逆に組長さんたちがお互いの苦労を理解し合い、助け合う機運が生まれた。
    ブレインストーミングにはルールがある。正しく運用すればこうなるはずだ。
    正しく運用しないと「話し合い」は「言い合い」になってしまう。


    このコラムは、2017年8月11日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第548号に掲載した記事に加筆修正しました。

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