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ライバル

 ライバルがいると、成長が早くなる事もある。「事もある」とネガティブ気味に書いてみた(笑)

ライバルと競争する事でより成長意欲が高まると言う効果はある。スポーツの世界では、新記録が出るのは最強のライバルと競争したときだ。格下の選手との試合や、練習中には世界記録は出ないと言う。

しかしこの効果は万能ではない。負ればもっと頑張る事もあるだろうが、追いつけないと分かると、モチベーションはしぼんでしまう。
社内ライバルの場合は、競争心が激しくなりすぎると具合の悪い事もある。
他人と比較されるのを嫌がる人もいるだろう。

皆が皆一昔前の「企業戦士」ではない。今時「24時間戦えますか?」などと言っていると「社畜」扱いされかねない。

やたら部下同士の競争心をあおる様な指導は、限界があるだろう。
順位が固定化してしまうと、競争心だけでは組織全体が停滞する。つまり上位の者はいつも上位なので安心する。下位の者は上位に行けないのであきらめ感を持つ。こうなると競争心をあおっても動かなくなる。最悪なのは、競争心がある者(組織運営上都合のいい人)は競争環境を求めて出て行く事になる。

成長し続ける組織では、メンバーのライバルは昨日の自分自身だ。メンバーは相互の成長を支援し、昨日の自分自身と競争する。
こういう組織ならば、どこと戦っても勝てると思うがいかがだろうか。


このコラムは、メールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】2016年6月6日号に掲載した記事に加筆しました。
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段取り八分

 段取り八分と言う言葉が有る。段取りが出来れば仕事の八割は完成、という意味だ。元々段取りと言うのは、石段を作る時に、高度や勾配から何段の石段にするか計算することを意味したそうだ。現代人は三角関数を駆使し計算機で簡単に解を求めることが出来る。しかし昔の人々にとっては,段取りは高度な技術だっただろう。段取りさえ出来れば、後は人工仕事だ。

工場には「段取り替え」と言う作業が有る。段取り替えそのものは付加価値を生む作業ではない。しかし段取り替えは、生産の出来映え(生産性、品質)を決定する重要な仕事だ。

段取りを抽象化して考えてみよう。段取りの概念を「準備」と置き換えることが出来そうだ。品質管理、品質保証の用語で言えば「予防保全」となる。

例えば、設計審査は製品の生産、顧客に対する品質保証のための予防保全活動である。生産後の出荷判定、初期流動管理も品質保証の予防保全活動だ。
これらがきちんと出来ていれば、段取り八分となる。
往々にして、段取りが不足しているために、工程内不良が多発したり、顧客クレームが発生する。

段取りをせずに、失敗をすれば後悔が生まれる。
段取りが出来ていれば、失敗をしても反省と改善が生まれる。


このコラムは、メールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】2015年12月7日号に掲載した記事に加筆しました。
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