一年間続いた華南マンスリーのコラム【儲かる工場の作り方】が2010年5月号で終了した.
毎回四文字熟語をネタに,儲かる工場に関するコラムを書いた.
考えてみれば無謀なことをしたもんだ(笑)
成語とか四文字熟語などほとんど知らない.頼りになったのは手元にある学生用の成語ポケット辞典だけである.
しかも,初めにきちんと準備をしておくような,計画性は持っていない.毎月締め切り間際にコラムを書いていた.
物書きというのは,締め切りに終われて作品をひねり出しているものだという,私のステロタイプな思い込みがそういう行動を取らせているようだ.
コラムを書いている時だけは,いっぱしの物書きの気分を味わって,楽しんでいた(笑)
今回の連載は,筆者の写真がとかく物議をかもした.
似ていない,というのはいい方で,「あちら系の人でしたか」と口の前に手のひらをかざして言われたりもした.
ついに男色系コンサルというブランディングまで出来てしまった.
ところで,毎回四文字熟語を「あるルールに従って」紹介していくという綱渡りがすっかり気に入ってしまい,メールマガジンではすでに62回続いている↓
http://archive.mag2.com/0000103084/index.html
華南マンスリーにはまた一年コラムを書かせていただくことになった.
既に新連載「伝説の経営者・原田則夫の”声”を聞け 工場再生指導バイブル」が開始している.
また一年間ご愛読をお願いします.
月別アーカイブ: 2010年5月
序章:工場再建屋原田則夫
工場再生指導バイブル
原田則夫氏との出会い
伝説の経営者・再建屋
原田式経営哲学
本コラムは香港,中国華南地区で発行されている月刊ビジネス雑誌「華南マンスリー」2010年7月号に寄稿したコラムです.
第一章:経営は愛情と思いやり
第二章:経営は継続とチャレンジ
第三章:愛社精神を求心力に?
第四章:経営はレンズ遊び
第五章:経営はアイディア
第六章:人材育成
第七章:人材育成を支える仕組みと仕掛け
第八章:信用と信頼
第九章:看える化
第十章:記録する文化
第十一章:人心理解・人心活用
5S:整理
私が住んでいる広東省東莞市は,激しい雨が降るとすぐに冠水してしまう.
下水道の排水能力が決定的に不足しているようだ.普通なら道路の端に側溝があり,雨水はここに流れ込み下水へと排水される.しかしここいらの道路には側溝が無い.従って雨水は道路を川のように流れ,低い場所に一気に流れ込んでしまう.
そんな訳で激しい雨の後は,こんな風景が散見される.
これは,洪水で流されてしまった犠牲者たちの靴ではない.この辺りには靴の小さな工場がたくさんある.
その工場の,材料や完成品が冠水してしまったため,バスケットコートに持ち出して干してあるのだ.朝並べて,夕方またしまう.運悪くまた雨が降り出すと,総出で取り込むことになる.
全く無駄な作業だ.
こちらの工場は屋上に干したのだが,
雨が降っても回収する人手が無いようで,雨ざらしのままだ.
雨が降って濡れてしまって不運と考えないで,この際全部捨ててしまえば良いのだ.工場といっても家族経営に毛が生えた程度の零細企業だ.こんなにたくさん材料の在庫を持っていたら,一年分ぐらいは材料を買う必要もないだろう.
全て整理(捨ててしまう).そのうえで今要らないモノは買わない.今出荷できないモノは作らない.これを徹底すれば,こんなにたくさんの材料をぬらしてしまうこともないし,干すための無駄な作業も要らなくなるはずだ.