「KY」は我々の業界では「危険(K)予知(Y)」という意味で使われる。「KYT」は危険予知訓練だ。
しかしいつの頃からか「KY」が空気(K)読めない人(Y)という意味で使われ始めた。昨今では「KY」を危険予知と解釈する人は少数派に陥っているだろう。
残念なことではあるが、組織人である以上「空気を読む」能力は必要だろう。
特に日本の組織は「KY」では仕事にならない面もある。「阿吽の呼吸」「打てば響く」が尊重される。しかし組織のリーダはメンバーに空気を読む能力を期待してはダメだろう。きちんと説明責任を果たすべきだ。
リーダーに必要な能力は「空気を読む能力」ではなく「空気を作る能力」だ。組織の存在意義、課題、目標を明確にし、それを実現するために、組織の空気を作る。
今時「男は黙って××」とか「良きに計らえ」なとというリーダもないだろうが、メンバーが自ら動くように空気を作る。当然黙っていてはダメだが、いちいち指示しなくてもメンバーが動けるようにしておくということだ。
このコラムは、2021年7月23日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第1166号に掲載した記事です。
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