中国ではB型肝炎(中国語では乙肝といいます)の人がたくさんいます。
中国にある台湾系の工場を指導していた時に、従業員が外で食事をするようになってしまいました。健康診断で肝炎の感染者が見つかったと言う噂が広まり皆食堂で食事をしなくなってしまったのです。皆外の小汚い売店で面や葱油餅などで済ませてしまいます。
会社側は従業員の健康を考えて、栄養バランスや食器の蒸気消毒にも気を使っています。
しかし親の心子知らずで、意味のないメールで不安をあおる輩が出てきたりして手に負えなくなってしまいました。
この時私は、従業員食堂で食事をすることにしました。昼と夜の食事を1週間ほど続けた頃、ほとんどの従業員が戻ってきました。わざと皆に目立つように食堂の真ん中に座ったり、顔を知っている職員がいたら大きな声で挨拶したり、いろいろやってみました。
普通のコンサルタントはここまではやらないと思うのですが、現場主義を標榜しているので(笑)
台湾系の会社を4社指導した経験がありますが、みな台湾人の幹部は自分達専用の宿舎、食堂を用意して中国人従業員と区別しています。日系の企業だと、日本人管理職が一般従業員と同じ食堂で食事していてもおかしくありませんが、台湾系の会社では、そのような光景は見た事がありません。
企業文化の違いを感じさせられます。