月別アーカイブ: 2015年1月

教え方のバラツキを減らす

 前回までのコラムで、班長の作業員に対する作業指導能力を高める事が、生産のQCDを高め、業績を高める事を解説した。そしてその作業指導能力は、中国の発展・成熟に連れて、ますます重要になって来ている。

前々回のコラム:「慢性不良」
前回のコラム:「班長の仕事」

いくつもの作業をこなすことができる、いくつもの工程を任せることができる、そんな作業員がいれば、少人数精鋭の製造チームを作ることができる。少人数精鋭製造チームにより、高品質、高生産性、高フレキシビリティの製造軍団を作ることができる。この様な製造軍団が有れば、難易度の高い高付加価値の生産が可能になる。

以前指導していた電線メーカは、電源コードを作っていた。大量の作業員が、広いフロアで大量に電源コードを生産している。毎月何百万本もの電源コードを生産しても、経営は楽ではない。利益率が低い、顧客の転注にいつも怯えていなければならないからだ。この工場には、少人数で多品種少量生産する方法を教えた。その結果、エレベータに使うケーブルアッセイの仕事を受注出来る
様になった。電源コードと比較すれば利益率は遥かに高い。この様な、高品質、高生産性、高フレキシビリティのモノ造りが、高付加価値を生む。

ここで重要な事は、作業員の質を高める事だ。作業員のバラツキが、品質、コスト、納期のバラツキとなる。

作業標準を決め、作業指導書を作る。しかし作業員の作業にバラツキが有り、標準作業とはなっていない。これが作業員のバラツキだ。作業標準を決めてあるのに、作業者の作業は標準作業になっていない。

この問題の原因はどこに有るか?
作業者の素質?作業者のやる気?90后には無理?
これが原因だとすると、あなたに解決方法は有るだろうか?

私たちの考えは、作業員にバラツキが有るという属人的な問題ではなく、教え方にバラツキが有るから作業にバラツキが発生する、と言う事だ。

つまり作業標準を決めても、作業者が標準作業が出来ないのは、教え方の標準を作っていないからだ。

私たちが指導しているTWIはこの「教え方の標準」をシステム的に構築する方法だ。

TWIに関してはこちらをご参照いただきたい。

統計的品質管理

index_s統計的品質管理研修

確率理論,統計理論の厳密な理解よりは,応用を優先した研修です.
正規分布,標準偏差,分散などの公式を覚えるよりは,Excelで各関数が使えるようになる方が,実用的です.
例えば,分散分析をする時に,補助表を使って要因の平方和,誤差の平方和を求め,分散分析表をつくり,F分布表の限界値と比較する.この様な膨大な計算をしなくても,Excelの分析ツールを使えば,あっという間に分散分析が完了します.
分散分析の計算方法を覚えるよりは,分散分析の意味を理解するほうが重要です.計算は計算機が自動的にやってくれます.

以下の内容を演習と共に学びます.

  • 計量値と計数値
  • バラツキとは
    母集団とサンプル
    計量値のばらつき
    計数値のばらつき
  • 正規分布
    正規分布表
    正規分布の期待値とばらつき
  • 二項分布
    二項分布の期待値とばらつき
  • ポアソン分布
    ポアソン分布の期待値とばらつき
  • 工程能力指数
    工程能力指数Cp
    工程能力指数Cpk
  • 工程管理図
    エックスバー・アール管理図
    p管理図/pn管理図
    c管理図/c管理図
    管理図の見方
  • 検定と推定
    χ二乗分布
    t分布
    信頼区間とは?
    χ二乗検定
    ばらつきの検定
    平均値の検定
    2組の平均値の差に関する検定
  • 分散分析
    一元配置分散分析
    二元配置分散分析
    繰り返しのある二元配置分散分析

index_s統計的品質管理研修の目的

統計的手法の意味を理解し,PCを使用して統計的手法を応用できるようにします.

index_s統計的品質管理研修の日程(2日間)

講義・演習(1日目)
  1. 研修の目的目標について
    なぜ学ぶのか
    知識と能力の違い
    仕事を通して成長することの重要性
  2. 計量値と計数値
  3. バラツキとは
    正規分布
    二項分布
    ポアソン分布
     
     
講義・演習(2日目)
  1. 工程能力指数
  2. 工程管理図
    エックスバー・アール管理図
    p管理図/pn管理図
    c管理図/c管理図
    管理図の見方
  3. 検定と推定
  4. 分散分析
    一元配置分散分析
    二元配置分散分析
    繰り返しのある二元配置分散分析


(注)上記日程は標準日程であり、調整・変更は可能です。

お問い合わせは下記のフォームから
お問い合わせフォーム

QCC実践指導研修

5,6チームのQCサークルに対し,QCC問題解決の8STEPを講義をすると共に,実際に各サークルの活動テーマに合わせてQCC活動を実践指導します.

index_sQCC実践指導研修の目的

それぞれの部門,それぞれのテーマに合わせて,問題解決型,課題達成型,顧客指向型のQCC活動を理解し,QCC活動を推進するQCCリーダの育成を目指す.QCC成果発表会開催までのQCC事務局運営ノウハウも同時に習得.
QCC活動の導入,QCC活動の再活性化に最適.

index_sQCC実践指導研修の日程(6.5日間)

【1日目】講義・演習
  1. 講義:
    QCCの歴史
    QCC活動の目的
    QCC活動の応用
    問題解決型
    課題達成型
    顧客指向型
    STEP0.チームの編成
    STEP1.テーマ選定
    STEP2.あるべき姿の把握
  2. 【この回で勉強するQC手法】
    プロアクティブミーティング
    マトリックス図
自主活動

テーマの設定
あるべき姿の把握

【2日目】講義・演習
  1. 自主活動の発表:
    テーマの設定
    あるべき姿の把握
  2. 講義:
    STEP3.現状把握
  3. 【この回で勉強するQC手法】
    パレート図
    バラツキについて
    工程能力指数(Cp,Cpk)
    ヒストグラム
    層別
    アローダイアグラム

自主活動

現状把握
 

【3日目】講義・演習
  1. 自主活動の発表:
    現状把握
  2. 講義:
    STEP4.原因の解析
  3. 【この回で勉強するQC手法】
    5ゲン主義
    ブレーンストーミング
    親和図法(KJ法)
    特性要因図
    FTA(故障樹法)
    連関図法
    なぜなぜ5回
自主活動

原因の解析

【4日目】講義・演習
  1. 自主活動の発表:
    原因の解析
  2. 講義:
    STEP5.解決策の選定と実行
  3. 【この回で勉強するQC手法】
    発想チェックリスト
    系統図法
    M-DM表
    ABC分析
    PDPC法
     
     
自主活動

解決策の選定と実行

【5日目】講義・演習
  1. 自主活動の発表:
    解決策の選定と実行
  2. 講義:
    STEP6.効果の測定
    STEP7.歯止め
    STEP8.反省と今後の取り組み
  3. 【この回で勉強するQC手法】
    レーダーチャート
     
自主活動

効果の測定
歯止め
反省と取り組み

【6日目】講義・演習
  1. 自主活動の発表:
    効果の測定
    歯止め
    反省と取り組み
     
  2. 発表準備:
     
     
     
自主活動

発表準備
 
 

【7日目】成果発表会(半日)

成果発表会
講評
審査結果の発表
表彰式

経営トップ,経営幹部も審査員として参加


班長の仕事

 生産現場の班長の仕事はイロイロあるが、要約すれば生産のQCD(品質、コスト、納期)を安定化する事だ。

そのためには、担当生産ラインの品質バラツキをなくし、生産性のバラツキを減らす。品質と生産性が安定している状態を維持出来れば、生産のQCDを安定化出来る。前回のメルマガにも書いた様に、品質、生産性のバラツキは作業のバラツキに起因する。従って班長の最大の仕事は、作業のバラツキを抑える事だ。

一昔前ならば、この仕事はそんなに難しいモノではなかった。作業員の中から抜擢された班長さんが、普通にこの仕事をこなしていた。しかし中国の社会が発展・成熟するに連れて、作業員の指導は難しくなって来ている。

以前は同一規格製品を大量生産していれば、利益を上げられた。
この様な生産は、大量の人員を投入し一人当たりの作業手順を減らすことにより、作業訓練・技能習得を簡単にすることができる。従って今朝採用した作業員は、午後から生産ラインに入って作業することができた。
また、離職率が高くても、農村部から出稼ぎに出て来る打工妹が無尽蔵に有り、作業員の採用に困る事はなかった。

しかし同一規格大量生産品の価格はどんどん下落し、利益が上げられなくなって来た。消費者の嗜好に合わせた、多品種少量の生産に対応しなければ、生き残りは難しい。
また社会の成熟に伴い、製造業に従事する若者は減少しており、作業員の採用が困難になって来ている。

この様な社会的変化により、作業員に対する要求は上がっている。多品種少量生産に対応するには、一人当たりの作業手順は多くなる。更にいくつもの工程を担当出来る多能工の育成が必要となって来ている。
作業員の教育・訓練コストが上昇している、更に求職者の減少のため、離職率を下げなければならない。

昔の班長の様に、作業が上手に出来るだけでは、班長の職務が務まらなくなって来いるのだ。そのため、私たちの会社にも「班長研修」をして欲しいと言うご要求が随分増えて来た。今当社が最も力を入れている班長研修は、作業員に対する作業指導方法を訓練する研修だ。班長がこの能力を身につけることにより、作業員のバラツキを抑え、QCDを安定化することができる。

その様な能力の育成・研修をシステム化したのがTWIだ。
TWIに関してはこちらをご参照いただきたい。