TWI(Training within Industry)とは、企業内訓練を示す言葉であり、監督職向けの教育訓練プログラムです。第二次世界大戦中に米国で開発されました。戦後GHQにより日本に紹介導入さました。日本製造業の発展に貢献し、日本が世界の工場と呼ばれる様になった原動力です。米国では、TWIは忘れ去られていましたが、日本から逆輸入され再び脚光を浴びています。
日本では日本産業訓練協会がTWIの普及活動の中心となっています。
TWIの概要は「改善が生きる、明るく楽しい職場を築く TWI実践ワークブック」と言う書籍に詳しく出ています。
TWIには、一線リーダが身につけるべき能力として4つのプログラムが有ります。
- JI:(Job Instruction)「仕事の教え方」
- JR:(Job Relations)「人の扱い方」
- JM:(Job Methods)「改善の仕方」
- JS:(Job Safty)「安全作業のやり方」
今回ご紹介するTWI-JIは、仕事の教え方を標準化することにより、作業のバラツキを押さえ、品質、生産性を安定にすることを目的としています。
作業者のバラツキにより、作業がばらつく、その結果品質、生産性がばらつくことになります。それを防ぐために、作業が作業者に依存してばらつかない様に、正しく教える事が必要になります。同時に、作業者への指導方法のバラツキも押さえなければなりません。
つまり、誰が教えても、誰に教えても正しく標準作業が出来る様にする方法をシステム的に構築するのが、TWI-JIです。
新人に対する教育訓練に時間がかかる。
多能工化がなかなか進まない。
慢性的な不良がなかなか無くならない。
人に依存する不良が多い。
生産性が人によってばらついてしまう。
などの問題解決に、力を発揮します。
この手法は中国の工場でも有効です。
東莞の製造業O社様は、2010年にTWIを導入されました。
当時は、離職率が高く品質や生産性が安定しないと言う問題意識を持っておられ、新規採用者でもすぐに作業熟練する様にと、TWI-JIを導入されました。
その結果、教育訓練の効率が上がり、品質と生産性が安定しました。そして離職率まで1/2に下がりました。TWIの導入により、職場が活性化し、離職者が減ったのでしょう。これは嬉しい副作用でした。
その後も活動は進化し、年一回の成果発表会による社内の活性化などの相互作用が出ています。
その他にも、計画的な教育訓練により多能工の育成、ジョブローテーションが可能になります。これにより作業員のモチベーションが上がる。部門間の協調性が高くなる。などの効果が期待出来ます。
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