猫は自分の名前を認識しているか?そんな疑問を研究し、発表した研究者がある。上智大学の心理学者・齋藤慈子准教授だ。
ナショナルジオグラフィックの記事:
「ネコは自分の名前を聞き分ける、上智大ほか研究」
斎藤准教授によると
ネコには
- 人のジェスチャーを理解する。
- 隠してある食べ物を見つける。
- 飼い主の声を聞き分ける。
- 自分を見て名前を呼ぶ人に食べ物をねだったりする。
などの能力があるそうだ。こういう事実を実験で確かめている。
これらの研究成果は猫を飼っている人にとっては既知の事実だろう。
しかし米オークランド大学の認知心理学者ジェニファー・フォンク氏は「本当に素晴らしい研究です」と称賛しているそうだ。
この研究は人類に貢献しているのだろうか?そんな批判的な声もあるだろう。しかし、愛猫家の趣味の様に見える研究成果にも意味はあると思う。
「猫が自分の名前を理解している」という結果だけを見れば、あまり意味はない。愛猫家にとっては既成事実だ。しかしそれを学術的な実験によって確かめたことに意味があるのだと思う。
何らかの障害で言葉を失った人とのコミュニケーションや、言語を持たぬ動物・植物から様々な経験や知識を引き出すことに応用できるかもしれない。
千年杉から昔話を聞く。考えただけでワクワクする。
このコラムは、2022年5月6日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第1289号に掲載した記事です。
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