何か新しいことをしようとすると、必ずと言っていいほど「抵抗勢力」が発生する。サンドビック株式会社の藤井裕幸氏は著書「究める力」でこんな抵抗が発生すると書いておられる。
- 今まで問題はない。なぜ変えるのか?
- そんな提案はダメだ!以前にもやってうまくいかなかった。
- そのことについては我われがいちばんよく知っている。
- 今忙しくて、そんなことをやる余裕はない!
- そんなものは我われの会社には向いていない!
- 確かにそうだが、我われの会社は違う!
- 案としては立派だが実行は不可能だ。
- これ以上、コストなんて下げられない!
- 我われだって。それはやっている。
- うちの部門が悪いのは、あの部門のせいだ。
古参の幹部が藤井副社長にこう言ったのだろう。さすがに一般従業員の発言でないだろう。逆に言えば改革の中心として動いてもらいたい幹部がこのような考えでは、うまくいくはずはない。
まずは幹部をこちらサイドに引き込まなければ、うまくいかない。
うまくいく事例を作る。成功体験が抵抗勢力を弱める。推進派が多数勢力となれば改革は加速する。
このコラムは、2021年7月2日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第1157号に掲載した記事です。
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