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流出防止と再発防止

 顧客に不良品が流出した場合、当然改善対策を要求される。
この時注意しなければならないのは、流出対策と再発対策の違いだ。流出対策とは不良品が顧客(次工程)に流出しない様にする対策だ。一方再発対策は不良が再発しない様にする対策となる。

検査工程で不良を検出できないのであれば検査方法を変更するなり改善が必要となる。しかし「ダブルチェック」「検査員の再指導」などの対策は、あまり効果を期待できないだろう。

流出防止より再発防止の方が効果は高いはずだ。検査ではなく作業そのものを改善、もしくは設計を変更し不良が発生しない様にする。

検査で不良を除去するという考え方は、検査を完璧にするという課題を解決しなければならない。しかし不良を作らない(作業方法または設計を改善)様にすれば、流出防止は不要となるはずだ。


このコラムは、2022年3月23日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第1270号に掲載した記事です。

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