中国の新エネ車リコール台数、累計198万台
中国国家市場監督管理総局は10日、2021年末時点で全国の自動車のリコール(回収・無償修理)台数が9130万台、うち新エネルギー車(NEV)のリコールが229回、198万台だったと明らかにした。消費財のリコールは8027万件、企業への技術改良指導は5800回余りだった。(以下略)
(AFPBB Newsより)
中国の新聞記事を日本語に翻訳した記事の様だ。
新エネルギー車と言っているが、EV車のことと考えてよかろう。自動車全体のリコールが9,230万台、NEV車が198万台。自動車全体に対するNEV車の比率が約2.6%なのでNEV車もほぼ同程度リコール修理があった、と言うことだろう。
記事は、
中国国家市場監督管理総局は、企業が技術研究開発に力をいれ、製品の安全性能試験を強化するよう誘導し、産業チェーンの質の向上をはかっている。
と報道している。
さらに当局は、
NEV車のリコールについても
“安全面の重大なリスクを防止・解消、新エネ車産業の旺盛で健全、安全で秩序ある発展を後押しした”と自賛している。続けて、“統計によると、99.9%の自動車のリコールと50%以上の電子機器のリコールは、製品が標準に達したものの、財産・生命の安全を脅かす不具合が使用後に発覚したことで起こっている。同局はこれを受け、「欠陥の発見-安全性に関わる助言-品質の改善」を取り組みの筋道とし、企業が設計、生産、アフターサービスなどでの技術改良と品質向上に力を入れるよう促している。”
製品がその標準(機能・仕様など)を満たしていることは当たり前である。
その上で安全性などの問題が発覚しリコールとなる。製造時の問題、使用中の劣化、設計時に想定外の使用方法、などなどの要因でリコールをする事になる。
最近頻発している日本企業の製品検査不正を省みると、日本企業も姿勢を正す必要がありそうだ。
このコラムは、2022年4月13日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第第1279号に掲載した記事です。
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