子曰:“质(1)胜文(2)则野(3),文胜质则史(4),文质彬彬(5),然后君子。”
《论语》雍也第六-18
(1)质:質素な。飾らない生まれつきの素質。
(2)文:文才。教養による美しさ。
(3)野:粗野。文才に乏しい。
(4)史:記録を司る官吏。言葉が華麗、きらびやか。偽善的。
(5)彬彬:『质』と『文』が調和している。外観、内容が共に整っている。
素読文:
子曰わく:“質、文に勝てば則ち野なり。文、質に勝てば則ち史なり。文質彬彬として、然る後に君子なり。”
解釈:
子曰く「素質があっても教養がなければ、野人に過ぎない。教養があっても素質が悪ければ、言葉だけの偽善的官吏に過ぎない。素質と教養が揃って初めて君子と言える。」
『文』は学習・読書によって頭を鍛えることで身につきます。
『質』は善行を積むことにより心を鍛えることで身につきます。