4M+1M変動管理


4M変動管理というのは皆さんご存知だと思う。
4Mというのは人(Man)モノ(Material)設備(Machine)方法(Method)のことである。この4Mの変動を管理しようという考え方である。

人、モノ、設備、方法の変動が品質や生産性に大きく影響を与える。
変動には予期しない変動(ばらつき)と計画的な変動(改善、新製品立ち上げなど)がある。これをきちんと管理しておこうという考え方である。

例えば

  • 初物チェック:
    毎日初めて作る製品をチェックして予期しない変動がないことを確かめる。
  • 初品チェック:
    新製品や新規工程の立ち上げ時に最初の製品をチェックして変動が予定通り行われたことを確かめる。

というのも4M変動管理の一つである。

ところでもうひとつのM(+1M)というのは何だかお分かりになるだろうか。
計測(Measurement)のMである。
計測がきちんとできていなければ、変動が許容範囲内にあるのか、目標に到達しているのか判断する事ができない。

品質管理というのは維持+改善をすることである。
維持は管理幅の中にあることを確かにすること。
改善は目標を達成していることを確かにすることである。
そのためには計測がきちんとできなければならない。

計測は品質管理だけではなくあらゆることに応用可能である。

例えばこの本↓の著者は計測と記録だけでダイエットしてしまったそうだ。
「いつまでもデブと思うなよ」岡田 斗司夫、新潮社


このコラムは、2008年6月2日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第36号に掲載した記事に一部加筆修正しました。

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