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 今週はブルートゥース(以下BTと略称)関連の記事に注目した。
日立が超小型センサー IoTで部品データ収集
アップル本格参戦 色めきたつブルートゥース市場

初めてBTモジュールと出会ったのは、ロボット犬アイボのリモコンだった。
電源を生産していた生産子会社でAIBOハンディビューワーの委託生産を受けることになった。当時のBTモジュールは10mm×30mm程の大きさだったと記憶している。2002年頃のことだ。今ではTDKのBTモジュールは3mm角だそうだ。

アイボはハンディビューワーとの通信だけだったが、今ならその先にクラウドが有り、アイボが学習した内容はビッグデータとして蓄積され、更なる進化をとげることになっただろう。アイボがやり残したことは、ペッパーに引き継がれて行くだろう。

モノがインターネットにつながった状態(IoT)の先駆けはコマツの建設機械ではないだろうか?世界中で稼働しているコマツの建設機械の稼働状況を、コマツのサービス部門が把握している。同じことがエレベータなどでも出来るはずだ。先週末はアパートにある二台のエレベータが両方とも故障しており、階段を使って14階を二度往復した。いくらOTISのエレベータでもメンテナンスがいい加減ならば、こういうことはしょっちゅう発生するだろう。
中国では機能停止になるまでは「故障」とは考えない。こういうメンテナンス要員を信用せずに、エレベータ各部に振動センサーなどを貼り付け、ネットを介して稼働状況を収集していれば、故障予測をすることができるはずだ。

ネットにつながる為のデバイスがどんどん小さくなり、とんでもないモノがネットにつながっている時代となった。アマゾンが米国で消費者に配っている商品カタログには、製品ごとに小さなパッチがついているそうだ。これを冷蔵庫に貼っておき、牛乳が無くなれば、牛乳のパッチを押す。パッチの中にはBTデバイスが入っており、スマホもしくはPC経由でアマゾンに注文が行く。

自転車の車輪に装着した回転メータは、BT経由でスマホにデータを送り、運動量を積算することができる。

この様な健康系のアプリケーションがネットを活用し始めている。AppleWatchの登場が、この傾向をより加速している様に思う。

AppleWatch分解 快適操作支える「コスト10倍」部品

脈拍や体温を継続的に測定出来れば、健康な人の予防医療に役立つはずだ。
時代はIoTからIoP(Internet on Person)に進化を始めている様に思う。


このコラムは、2015年7月13日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第431号に掲載した記事を加筆修正したものです。

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