月別アーカイブ: 2015年11月

品質道場「品質管理」

すべてのモノにバラツキがあります。
人のバラツキ。
部材のバラツキ。
設備のバラツキ。
方法のバラツキ。
それぞれに不可避のバラツキ、意図しないバラツキ、環境によるバラツキがあります。

品質管理とは、製品やサービスの品質にバラツキを与える要因を一定の範囲に納まるよう管理することです。

そしてその管理を実施する主体は、品質管理部ではありません。
製品やサービスを実現する工程を担う各部署が、其々のバラツキを管理しなければなりません。

例えば、営業はお客様の要求事項を正しく把握し、設計部門や生産計画部門に伝達をする任務・責任を持っています。この仕事の中で発生するバラツキを管理しなければならないのは,営業部門です。

では品質管理部の任務・責任は何でしょうか?
それは,
「製品やサービスを実現する各工程で、品質管理が出来ていることを確かにすること」

です。

つまり全社の中の各部門が、その仕事のバラツキをきちんと管理できる方法、仕組みを提供する。各部署が仕事のバラツキを管理できていることを確認・保証することが、品質管理部の任務・責任です。

したがって、品質管理部はバラツキを如何に管理するかを全社の各部署に指導しなければなりません。

今回の品質道場では、
組織の中で、どのように品質管理をすべきか?
そして品質保証部、品質管理部はそれをどのように指導すべきか?
について学びます。

■受講対象者
品質保証部、品質管理部の指導者、または指導者候補
講義は日本語と中国語で行います。

■プログラム詳細(抜粋)

  • 品質保証と品質管理
    管理と保証の概念
  • プロセス管理
    商品企画から、出荷納入までの企業活動すべてのプロセスの管理
    各プロセスの品質保証が出来ていることを確かにする管理手法
    社外(納入業者)の品質管理手法
  • 4M変動管理
    効果的な4M変動管理方法
    変動が無いことを管理する、変動が正しいことを管理する日常管理ポイント

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モノの見方を変える

 「モノの見方を変える」と簡単に言うが、これがなかなか難しい。
部下がモノの見方をもう少し変えてくれたら、と思う方は意外と多いのではないだろうか。

例えば、上司やお客様の立場に立ってモノを考える。
不具合の再発防止が「モグラたたき状態」となっており、もっと視点を変えて対策を検討して欲しい。
などモノの見方を少しだけ変えれば、簡単に理解出来るのに、ともどかしく感じておられる様だ。

しかし「モノの見方を変える」と簡単に言って、部下は理解出来るだろうか?
ここに問題が有る様な気がする。

まず「モノの見方を変える」と言う事の定義からされてはいかがだろうか。

例えば、バスの中で大声で電話をかけている人は、回りにいる人の事を考えられないから、人に迷惑をかけていると言う考えに至らない。
こういう人達の思考を一人称思考と言う。自分の事しか考えられない、と言う意味だ。
これを少しレベルを上げて「We」一人称複数で考える。
一人の都合だけではなく、仲間の都合も考える事が出来る様に成長する。
更に二人称、二人称複数、三人称、三人称複数とレベルを上げてゆく事の意味を定義すると言う事だ。

同じ様に、
職位を上げて考える。
時間軸を変えて考える。
技術のレベルを上げて考える。
技術の分野を変えて考える。
等々、モノの見方を変えるとはどういう事なのか、そしてその結果自分にどの様なメリットが有るのかが明確になれば、モノの見方を変えることができる様になるはずだ。

先日はこんな事例があった。
機械加工時に、ワークを固定する部分の先端が汚れて来ると、ワークに擦り傷が発生する。それを防止するために定期的に洗浄する、と言うアイディアが出て来る。

どのくらいの頻度で洗浄するの?と聞くと月に一回とか週に一回と言っている。
加工のたびに一回にすれば、忘れないよ、とアドバイスをすると、毎回では時間が無駄だ、と言う。
確かにその意見は正しい。ここでモノの見方を変える。時間がかかるから無駄と考えるのならば、時間がかからない方法を考えればいいのだ。

問題とか障害と言うのは、問題解決を阻害する物ではない。
問題や障害は、新たな発想、より次元の高い解決方法が見つけるチャンスだ。

「モノの見方を変えろ」と言わずに「人称レベルを上げろ」とか「解決課題を変えろ」と具体的に言う。これが習慣となれば、こちらから言わなくても自らモノの見方を変えられる様になるはずだ。


このコラムは、メールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】に掲載した物です。
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