三家(1)者以雍(2)彻(3) 。子曰:“相(4)维辟公(5),天子穆穆(6)。奚(7)取(8)于三家之堂。”
《论语》八佾篇第三-2
(1)三家:魯の家老の、孟孫氏・叔孫氏・季孫氏を指す
(2)雍:『詩経』周頌の「雍」の詩
(3)彻:祭祀が済んで供物をさげること
(4)相:助ける
(5)辟公:諸侯
(6)穆穆:威儀正しく奥ゆかしい
(7)奚:どうして~しようか(いや~しない)反語の意
(8)取:用いる
素読文:
三家者、雍を以て徹す。子曰く、相くるは維れ辟公、天子は穆穆たりと。奚ぞ三家の堂に取らん。
解釈:
孟孫氏、叔孫氏、季孫氏の者が、雍の詩を歌って供物を下げた
孔子曰く:“雍の詩は、諸侯が祭りを助け、天子はその座にあって威厳を正しているという意味だ。諸侯三家の祭りなどで歌えるようなものではない。”
孔子はとりわけ祭事に関して厳格だったようです。