子曰:“射(1)不主皮(2)。为力不同科(3),古之道也。”
《论语》八佾第三-16
(1)射:弓の競技。ここでは的を射抜く実践的な競技ではなく、儀礼的な儀式。
(2)皮:的の中央の皮。
(3)科:等級
素読文:
子曰く、射の皮を主とせざるは、力の科を同くせざるが為なり。古の道なり。
解釈:
孔子曰く、射の儀式の目的は的に当てることであり、的皮を射抜くことではない。人にはそれぞれの力量があるからだ。これが昔からの作法だ。
実践的な弓術であれば、鎧をも貫く力が必要でしょうが、ここで孔子が言っているのは儀式としての弓術です。