子谓韶(1),尽美(2)矣,又尽善(3)也;谓武(4),尽美矣,未尽善也。
《论语》八佾篇第三-25
(1)韶:舜が作った楽曲。
(2)美:外面的な美
(3)善:道徳的な善
(4)武:周の武王が作った楽曲
素読文:
子、韶を謂う、美を尽せり、又善を尽せり。武を謂う、美を尽せり、未だ善を尽さざるなり。
解釈:
孔子は舜が作った楽曲・韶を「美しく、善がある」と評した。
武王が作った楽曲を「形式的には美しいが善がない」と評した。
舜は堯から禅譲によって君主となった。一方武王は殷の紂王を武力で滅ぼして帝位についた。この差が「美」と「善」の評価になったようです。