怒ると叱るは似ている様だが、全く違う。
しかし、叱られたことを「怒られた」と言ったり、混乱している面もある。今週は怒る」と「叱る」の違いについて考えてみたい。
「怒る」とは、相手の行動がこちらの期待を下回った時に失望と共に発露する感情。
「叱る」とは、相手の行動がこちらの期待を下回った時に愛情と共に成長を促す行動。
と定義してみたが、いかがだろうか。
この定義に従って考えると「怒る」はたんなる感情の発露であり、生産的な効果は何もない。
「怒る」の特徴は以下の様になる。
一方「叱る」は次の様な特徴がある。
人格が指導の対象ではなく、行動やそれの元になる考え方の指導となる。
愛情を持って叱れば、反発ではなく感謝される。きついことを言っても、 言葉だけに反応しない様に、日頃の関係構築が重要。
日本人は喜怒哀楽を表に出さない人が多い。たまには怒ったり喜んだりを少しオーバーに表現しても良いと思う。
以前現場で指導する時に、先に怒ってから指導することがあった。中国語がヘタなので、叱っているのが伝わらない事があった(苦笑)そのためまず怒っておいて、これから指導が始まると認識させようとした。
「怒る」と「叱る」の違いを意識して部下の指導をするだけで、効果が変わる。
ぜひ意識してみていただきたい。
このコラムは、2022年4月13日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第419号に掲載した記事です。
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