先週の雑感で、デレク・シヴァーズのTEDスピーチから「目標を宣言すると実現しない」という例をご紹介した。
目標を宣言することで、「代償行為」が発生しすでに目標を達成したと錯覚し、目標達成の努力に対するモチベーションが上がらず、結局目標達成から遠ざかる、ということだ。
よく考えると、目標を宣言する・しないよりも努力を継続すること自体が重要だと気がついた。目標を宣言することは、目標を達成する・しないに直接因果関係はないはずだ。努力の継続が目標達成の直接因果関係だ。
つまり目標を宣言する・しないに関わらず、努力を継続するモチベーションを上げれば良いと考える方が妥当だろう。では努力継続モチベーションは何処にあるか?
それは、なぜその目標を達成しなければならないかという使命感とか理念ではないだろうか。目標を組織全員で共有することは重要だが、それよりも使命や理念を共有する事が先だと気がついた。
このコラムは、2018年9月14日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第719号に掲載した記事です。
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