子曰:“贤哉回也。一箪食(1),一瓢(2)饮,在陋巷(3),人不堪其忧。回也不改其乐。贤哉,回也。”
子曰:“贤哉回也。一箪食(1),一瓢(2)饮,在陋巷(3),人不堪其忧。回也不改其乐。贤哉,回也。”
《论语》雍也篇第六-9
(1)一箪食:一杯の飯
(2)一瓢:一碗の汁
(3)陋巷:狭い路地裏
素読文:
子曰く、賢なるかな回や。一簞の食、一瓢の飲、陋巷に在り。人は其の憂いに堪えず。回や其の楽しみを改めず。賢なるかな回や。
解釈:
孔子は回(顔回)を賢者と讃えています。一膳飯に一杯酒で、粗末な住居に生活していれば、普通の人ならば落ち込んでしまうところ、回は生活苦は気にせず、ただ道を極めることを楽しみ、道にひたりきっている。
顔回は孔子が最も愛した弟子と言われています。31歳年少の最愛の弟子に先立たれ、悲嘆に暮れたことでしょう