北京で18日、大規模反日デモか 公安当局、異例の警戒


 【北京=坂尻信義】日中の全面戦争につながる満州事変のきっかけとなった柳条湖事件の発生から79年を迎える今月18日、北京で大規模な反日デモが発生する可能性が浮上し、公安当局が異例の警戒態勢を敷く準備を進めていることがわかった。東シナ海の尖閣諸島沖で海上保安庁の巡視船と中国の漁船が衝突し、船長が逮捕された事件後、中国では対日感情が悪化していることから、日本大使館も情報収集を急いでいる。
(以下略)

(asahi.comより)

 こちらで生活をしていると「対日感情が悪化している」という実感がない.18日のお昼のTVニュースでは,「九一八事変」関連のニュースはあったが,反日デモの報道はなかった.

漁船と巡視艇の事故直後に,タクシーに何度か乗ったが話好きの運転手からは,日本を絶賛された.

一人の運転手から,故郷の友人が,日本留学から戻り電子部品の工場で働いているという話を聞いた.彼の話では,日本はすごく清潔な国であり,一週間同じ服を着ていても服が汚れないといっていた.
昔,長野のスキー場のおじさんが,用事で東京に出かけると一日で鼻の穴が真っ黒になると言っていたのを思い出したが,黙っていた(笑)

もう一人の運転手は,初めは無愛想だったが私が日本人と分かると,日本の漫画が大好きだと話しかけてきた.「カメハメハー」というのはどういう意味かと聞かれた.

二人の運転手だけで判断するのは危険だが,漁船と巡視艇の事故に興味がないのか,あまり報道されていないのかどちらかだろう.日本のニュースだけが,中国国内で反日感情が高まっているように報じている.


このコラムは、2010年9月20日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第171号に掲載した記事です。

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