強い組織は悪人だらけ


 暴力団のように悪人がたくさんいる組織は世間から恐れられる強い組織だ、という話ではない。
中村天風師の説によると、悪人だらけの組織はこうなる。
問題が発生すると「それは私が悪かった」と誰かが言い問題を解決しようとする。
一方善人だらけの組織では問題が発生すると「私は悪くない、誰それの問題だ」と皆がいい、責任の押し付け合いとなり問題は解決しない。

発生した問題を自分事として解決しようと努力する組織は強くなる。
発生した問題を他人事として誰も解決しようとしない組織は強くなるはずがない。天風師の言葉は逆説的ではあるが的を射た真実だ。

もう少し付け加えると、悪事(失敗)が多い組織は悪人だらけで強くなる。
悪事が少ない組織はエセ善人ばかりでどんどんダメになる。
つまり悪事が多い組織は失敗を隠さない組織文化があり、失敗を無くそうと努力するから成長する。
悪事が少ない組織は失敗を隠す組織文化があり、自分は善人であると言い張る。
問題があると他責にする。こういう組織が成長する道理はない。

「ほんとうの心の力」中村天風著


このコラムは、2019年8月26日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第867号に掲載した記事に加筆したものです。

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