子曰:君子无所争(1),必也射乎(2)。揖让(3)而升,下而饮,其争也君子 。
《论语》八佾第三-7
(1)无所争:人と争うようなことはしない
(2)必也射乎:争うのは弓の試合くらいだ
(3)揖让:拱手して譲り合う
素読文:
子曰わく、君子は争う所無し。必ずや射か。揖譲して升下し、而して飲ましむ。其の争や君子なり。
解釈:
君子は争わない。争うとすれば弓の試合ぐらいなものだ。それも拱手(*)してゆずりあって弓道場にあがり、勝負がすむと弓道場を下って仲よく酒をのむ。こういう争いが君子の争いだ。
(*)拱手:右手で左手のこぶしを軽く包み、胸元で両手を組み合わせて頭を下げる礼。