一点集中力


 「みやざき中央新聞」と言う新聞をご存知でしょうか?
普通の宮崎県地方紙という訳ではない。「美しい郷土を子どもたちに」と言う理念がタイトルに添え書きされている。毎週月曜日発行の新聞だ。
新聞と言ってもニュースなどは載っていない。社説やコラムが2ページの紙面に掲載されている。
みやざき中央新聞
かなり変わった新聞だが、日本全国の読者に支えられている。
その新聞社の社長・松田くるみ氏の書籍↓からこんな話を紹介したい。
「なぜ、宮崎の小さな新聞が世界中で読まれているのか」松田くるみ
書籍の中に田中真澄氏の講話が紹介されていた。
「凡人は、一点集中しかありません。コツコツ、コツコツといくしかないのです」
「足の裏をかなづちで叩いても痛くありません。ところが、針でつつかれると飛び上がるくらい痛いでしょ。一点に集中しているからです。仕事も同じです。凡人は一点集中で勝負するしかないのです!」
なるほどと感心した。
「一点集中」を針に例える。これは分かり易い。
経営資源がわずかしかなくても、一点に集中すれば大きな力となる。
逆に経営資源が豊富でも、一点集中しなければ力は分散される。
特に中小企業は、アレもコレもと力を分散させてしまえば、少ない経営資源を有効に活用する事は出来ない。
そして、一点集中した上で、コツコツと継続する。
継続は、後から来た人には克服出来ない力となる。例えば、このメルマガは今年の10月1日で丸7年となる。7年間継続していると言う事実は、後から来た人には絶対克服出来ない。
みやざき中央新聞も松田くるみさんが、コツコツと飛び込み営業を続け、読者を増やして来た。6月16日には2558号が発行される。
私のメルマガと同じ様に毎週月曜日に発行しておられるが、私のメルマガは366号なので、7倍近い差がある。この差は絶対に埋められない。

このコラムは、無料メールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】に掲載したコラムです。