米国人とマスク


 安倍首相がアベノマスクをしている姿は、スリラーバーク住人・ペローナの忠実なペット・クマシーを想起させる。失礼ながらTVで姿を見るたびに笑いを堪えている。

しかし米国・トランプ大統領がマスクをしている姿はほとんど見かけない。
米国は、「個人の自由」が何よりも優先する社会だということらしい。つまり他人に感染させるリスクより、個人の快適さが優先するのだろう。

日本には、個人よりその所属集団を優先する風習が今でも残っている。つまり個人より家族、家族より地域、地域より国家。人によって所属集団をどこまで広げるか個人差はあるだろう。戦時中は国家第一に極端に振れた。不幸な経験を持つ日本人が今だに組織依存の風習を捨てきれない。長い歴史で培われた風習は簡単には変えられないのだろう。
米国はほんの200年の風習が変えられない。黒人差別はいまだに残っている。

米国内でトランプ大統領がマスクを着用していないことを非難するつもりはない。しかし日本を訪問する際はマスク着用をお願いしたい。まぁ彼が大統領任期中に日本を訪問することはなかろうが。私人としての来日ならば、友人との交流だろう。どちらも私人であれば、誰も咎めないだろう。


■■ 編集後記 ■■

最後まで読んでいただきありがとうございます。

「スリラーバーク」「ペローナ」「クマシー」などの固有名詞を説明なしで使ってしまいましたが、尾田栄一郎「ワンピース」に登場する地名、人名です。


このコラムは、2020年6月29日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第999号に掲載した記事です。

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