日本の空港がアジアの空港運営に乗り出す。成田国際空港会社(NAA)は三菱商事と組み、ネパールで運営権を獲得する。日本の空港による初の海外進出となる。羽田空港も双日と連携し、インドネシアの空港の運営参画をめざす。アジアで広がる空港運営の民間
先行してきた。日本は官民一体で巻き返しをはかる。(日本経済新聞電子版より)
日本の新幹線とそっくりな車両は別の国でも生産出来る。しかし、安全正確な運行は、簡単には真似出来ない。それらの技術は、例えば、停車位置が2mずれたら停車位置を修正する、そんな人の感性に支えられている。新幹線とそっくりな車両で後進国の、鉄道ビジネスを総ざらいする勢いを持つ国も、運用技術で比較すれば雲泥の差だろう。
面白い事に、鉄道の車両を設計製造する技術はそこそこのレベルに来ているが、バスはからきし駄目だ。全く使い難い。この違いは、国が金をつぎ込んで育てようとしている産業と、そうでない産業の差が出ているのではなかろうか?
バスのソフト面は、日本のバスと比較する事すら恐れ多いレベルだ。運転手は、路上でタクシーや乗用車とばかりではなく、同業のバスとも、先を争うバトルを繰り返す。急ハンドル、急加速、急減速の三拍子が揃う。下車途中の客がいてもかまわず発車する。年寄りには危険な乗り物だ。お陰で車内の若い乗客は、必ず年寄りや子供を座らせてくれる(笑)
空港、交通機関共にソフト面は、日本が断然優れている。
これらの技術は、農業とともにアベノミクス第3の矢になるのではなかろうか。
これからの日本の成長は、超ハイテク、運用技術、サービスの分野で差別化を計るべきだろう。そして、匠の業に支えられたモノ造りも、他国が容易には追いつけない分野だと思う。
このコラムは、2015年第2月1日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】409号に掲載した記事です。
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