続・医療事故


 先週のメルマガでは、医療ミスによる事故死について書いた。

「医療事故」

航空機、自動車、医療過誤による死亡件数を調べてみた。

  1. 航空機事故死:約1件/500万フライト
  2. 交通事故死:約1件/1万台・年
  3. 医療事故死:約8.3件/1万病床・年
    (交通事故、医療事故は米国内のみ)

航空機事故による死亡確率が桁違いに小さい。年2回春節休暇と国慶節休暇で帰国する私は年に4回航空機を利用する。多分一生航空機事故に遭遇することはないだろう。
交通事故死、医療事故死は桁違いに高い。

  • 航空機事故
    事故や重大インシデントが発生すると、第三者が徹底的に原因調査を実施し、
    全航空会社に再発防止対策、未然防止対策を勧告する。
  • 自動車事故
    警察が取り締まり・罰金により事故発生を抑止する。
  • 医療過誤
    医療業界は事故を隠蔽する。

この違いが事故の発生確率に大差をつけている。隠蔽は論外だが、取り締まり・罰則も無力だ。工場内の事故も同様だろう。


このコラムは、2020年7月8日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第1003号に掲載した記事です。

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