計画し続ける


 デミング博士が提唱したと言われる(異論はあるようだが)PDCAサイクルはまず計画ありきとなっている。当然何事かをなそうと思えば計画を立てることになる。しかし計画そのものには価値はない。計画を実行することにより価値が発生する。計画だけで実行が伴わなければ「計画倒れ」となる。

第34代米国大統領・アイゼンハワーはこう言っている。
“Plans are worthless, but planning is everything. ”
「計画には価値はない。計画し続けることが全てだ」

計画は様々な要因(外的要因、内的要因、経済的要因、技術的要因など)により計画通りには進まない。その時に重要なのは計画に固執することではなく、様々な阻害要因を排除、回避するよう計画し続ける(planning)事だ。

「計画し続ける」ということがPDCAサイクルを回すことと同義だ。

計画し続けなくても目標を達成した場合は、計画が素晴らしかったというより、課題が簡単すぎたということだろう(笑)計画し続けることにより活動から得られる経験値が次の活動を加速させる。


このコラムは、2019年7月29日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第855号に掲載した記事です。

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