味の素、総菜調味料「2人前」増産へ新工場 小容量化の流れに対応


 味の素は家庭で簡単に調理できる総菜調味料「クックドゥ」の新工場を整備する。2015年中に稼働する計画で総生産能力を3割高める。シニア世帯や働く女性の利用が増えているため、2人前の中華や和食メニューなどを増産する。
少子高齢化で世帯人数が減るなか、消費者の「簡便・小容量」需要に応える。

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(日本経済新聞電子版より)

 味の素は、主力生産拠点の川崎工場内に、23億円を投資し生産能力を3割増強する。これにより「2人前」商品の販売量を増やす考えだ。更に「1人前」商品の投入も視野に入れていると言う。

少子高齢化、核家族化により、1世帯の推計平均人数は、2.5人となっている。二人暮らし、一人暮らしの世帯が全体の49.7%を占めているそうだ。
勤労女性が増加し、専業主婦が減っているのも、食生活を大きく変化させている。このような市場の変化に適応するために、新工場を投資したのだろう。

味の素は、B to Cビジネス企業だから、この様な社会的構造変化に対応して行かねば、売り上げが減少してしまう。逆に変化に対応すれば、売り上げを伸ばすチャンスだ。

この様なニュースを、ウチはB to Bビジネスだから無関係だと、決め込んでいては、駄目だ。先週のメルマガに書いた様に、CS(顧客満足)チェーンの先頭にいる市場顧客の要求を掴む事が、B to B企業にも必要だ。

先週のコラム:「スマイルカーブ」

日経の記事から読み取れる事は、少人数世帯と言うのは、学生、独身者、若い共働き夫婦、老人世帯と年齢幅が大きいはずだ。当然食の嗜好も大きく異なる。その結果、多くのバリエーションを取り揃えた商品の展開が必要となる。従って、新工場は単純に生産数量を確保するだけではなく、多品種少量に対応出来る工場となるはずだ。

この様な動向は、食品産業だけではない。
自動車や電機製品の部品製造も、単一製品を大量に生産する「戦艦大和」型の生産ラインではなく、小型駆逐艦を何艘も持ったフレキシブルな生産ラインを構築すべきだと考えている。

先週は、設備の設計生産をしている中国メーカを訪問して来た。非常に優秀な経営者だが、彼の発想は戦艦大和型だ。こういう生産が通用する業界はまだある。しかし後5年もすれば、小型駆逐艦型の生産ラインに切り替わると予測している。


このコラムは、2014年7月21日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第371号に掲載した記事です。

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