“扎根”制造業的真義:従一个日本螺絲想到的


 初めて中文のニュースを紹介する。
【“扎根”制造业的真义:从一个日本螺丝想到的】『土巴兎新聞』にあった記事だ。
タイトルを日本語に直訳すると“深く根をおろした製造業の真の意義:1本の日本製ねじから考えること”となるだろうか。記事は日本の高度なモノ造りは、日本中小企業が支えており、そののひたむきなモノ造りに対する姿勢を賞賛している。

(注)残念ながら『土巴兎新聞』の当該記事はすでに削除されている。

 記事は竹中製作所の錆びないネジ、ハードロック工業の緩まないナットを紹介している。

中国の企業は往々にして、すぐに儲かる仕事に飛びついている様に見える。
LED照明が儲かると聞くと、あっという間に雨後の筍の様にLED電球を作る工場がそこいら中にできる。生産設備の設計製造をしている知人(中国人)も自社工場の横に工場を借りてLED電球を生産し始めたが、量産技術も、製品の梱包技術もなく、製品を出荷したはよいが、顧客からクレームを食らっていた。

市場性があり、投資対費用効果が高ければあっという間に工場を立ち上げてしまう。日本の製造業の様に、こつこつと技術や技能を磨いて、納得のいく製品に仕上げると言う姿勢は感じられない。ある意味企業経営としては、中国企業の方が正しいのかもしれない。

しかしそのような姿勢でモノ造りに取り組んでみても、市場のおこぼれを取る程度にしかビジネスにはならないだろう。すぐに安かろう悪かろうの本質が露呈してしまい、顧客が離れて行く。

竹中製作所やハードロック工業の様に、ニッチ市場ではあっても圧倒的なシェアと顧客の信頼を得る事はむつかしい。

日本の中小企業に、NASAからAPPLEまで、世界的な大企業が指名で注文が入る。
そして日本の中小企業が、世界の大企業の製品を支えているのだ。
記事には「このねじが日本を支えとんのや」と言う台詞と共にドラマ「半沢直樹」の一シーンの写真が添えられていた。

一方で多くの日本中小企業が、下請けとして苦しい経営をしているのも確かだ。
ただ技術を磨くのではなく、用途開発にもっと目を向ける事が必要だと考えている。竹中製作所やハードロック工業が、大多数の中小企業と一線を画している所は「用途開発」だろう。

絶対にゆるまないネジ―小さな会社が「世界一」になる方法

1社では無理でも、同じ志を持った中小企業が集まれば、人工衛星だって打ち
上げられる。

まいど! ~宇宙を呼びよせた町工場のおっちゃんの物語

我々も、青木社長の様に面白い事をやってみたい。
中国に進出した日系企業で、力を合わせ世界をあっと言わせる様な製品を
作ってみたい。当然日本の本社からは協力は得られないだろう。
中国でこっそり開発してしまうのだ(笑)


このコラムは、2015年11月9日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第449号に掲載した記事を修正・加筆しました。

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