子曰:“父母在,不远游,游必有方(1)。”
《论语》里仁第四-19
(1)方:方向、行き先
素読文:
子曰く、父母在せば、遠く遊ばず。遊ぶに必ず方有り。
解釈:
孔子曰く:“父母が健在のうちは遠くには行かない。出かける時には必ず行先を明らかにする。”
現代では孔子の教えを守ることは難しいでしょう。
年少の頃は、町内の公園より遠いところに行ったことはありません。
しかし大学入学と同時に親元を離れ、以来ずっと離れたところで暮らしていました。
この言葉は、孔子が少年に語った言葉ではないはずです。
離れていても、言葉は交わせる。帰ろうと思えばすぐに帰れる。孔子が生きていた時代には不可能だったことです。