悪い情報


 悪い情報は良い情報より伝わりやすい。
「□□不良が発生した」という情報は「□□不良の対策を実施した」という情報より伝わりやすい。

恣意的に悪い情報を隠蔽しても漏れ伝わる。
同じ職場、同じチーム内ならば良い情報は盛り上がり、共有されやすい。しかし他所の情報は良い情報より悪い情報の方が伝わりやすい。

重要なのは「伝わりやすい」ということより「共有されやすい」ということだ。不都合な情報が共有できれば、その対策を多くの視点で考えることができる。

そしてゆっくりした変化より、早い変化の方が伝わりやすい。

例えば「毎日1%ずつ悪化している」という情報より「70日で2倍に悪化した」という情報の方が伝わりやすい。どちらも毎日1%の悪化は同じだが、70日で2倍に悪化の方が急激な変化に見える。

急激に悪い変化が発生しているという情報を共有できれば、問題意識も高まるだろう。


このコラムは、2022年2月21日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第1257号に掲載した記事です。

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