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渾水摸魚

 húnshǔi:水が濁っている間に魚を捕る。
どさくさに紛れて利益を上げる。と言う意味の中国成語だ。

武漢封鎖中の2月上旬。
中国ではマスクが足りず、マスクの争奪で傷害事件が発生するほどだった。BYD、富士康など全く異業種がマスクの生産を表明した。
日本向けに出荷予定のマスクも輸出許可が出ずに倉庫に滞留。真偽は判らないが、国内需要に回されたのではなかろうか?コロナ禍真っ最中、そんな状況だった。

最近はマスクの増産も進み、海外に出荷する余力も出てきたようだ。

「中国、マスク輸出外交に綻び 粗悪品多く許可制導入」

マスクなどの医療物資を援助した国は127カ国に達するそうだ。しかしオランダやスペイン、フィンランドなどで粗悪品が大量に見つかっている。

そのため中国当局は4月1日から輸出企業に許可制を導入し、10日からマスクなど医療分野に厳格な製品検査や申告を義務付けた。その結果、4月1日から13日までに、マスク3,165万枚、防護服50万着、ウイルス検査キット118万個、人工呼吸器677台で品質基準に適合していない製品などが見つかったため没収している。

20世紀末から中国の生産工場を指導しているが、相変わらずだなぁと感心する。
儲かりそうだと思うと、果敢に参入する。石橋を叩いて壊す日本人とは対極のチャレンジ精神だ。
しかし第三者の検査で不良をリジェクトするようではダメだ。モノ造りの基本的な考え方や技術を磨かなくてはならない。

周辺技術の重要性


このコラムは、2020年4月20日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第969号に掲載した記事です。

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