本を読んでいて「マニャーナの法則」という言葉に出会った。
「明日できることは今日するな」という法則の様だ。法則というよりは仕事術と言ったほうがよさそうだが。
なぜこの言葉が気にかかったのか、言葉の意味を調べても分からなかった。
さらに調べると「マニャーナ」がスペイン語だとわかり、突然「アスタ・マニャーナ」という言葉が頭の中に響いた。随分以前の話だが、メキシコに出張した折に「アスタ・マニャーナ」とか「アスタ・ルエゴ」という言葉を何度も使っていたのを思い出した。仕事が終わって帰る時の挨拶だ。「明日またーね」と覚えた(笑)
明日できることは明日に回す、というマニャーナの法則はどうも馴染めない。馴染めなくとも現実は今日できる仕事も、何らかの理由で締め切りギリギリになってしまう、ということはしょっちゅう体験する。
また仕事の分量が読めずに、明日に回した仕事が1日で終わらないこともある。
ならばどのくらいの仕事量なのかと試しにちょっと作業をしてみて、明日でも間に合うと判断したら、明日まで中断する。これも非効率である。いわゆる「取り置きの無駄」が発生するからだ。
子供の頃からアリとキリギリスの逸話を聞かされ育った私たちにはマニャーナの法則は馴染めないのかもしれない。
このコラムは、2022年6月3日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第1301号に掲載した記事です。
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