仲弓よ騂牛たれ


wèizhònggōng(1)yuē:“niú(2)zhīxīng(3)qiějiǎosuīyòngshānchuānshě(2)zhū。”

《论语》雍也第六-6

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(1)仲弓:姓はぜん。名はよう仲弓はあざな
(2)犁牛:農耕用の牛。黒と黄色のまだら模様。
(3)骍:生贄にする牛。赤い毛色。

素読文:

仲弓ちゅうきゅういていわく:“ぎゅうも、あかくしてつのあらば、もちうることなからんとほっすといえども、山川さんせんこれてんや。”

解釈:
孔子は仲弓についてこう言われた:“農耕用の牛の子であっても、赤くて角があれば、神に供える牛として使うことができよう。”

あからさまに言えば、家柄の良くない仲弓であっても能力さえあれば、それなりの地位につけるだろう。という意味でしょうか。孔子の時代には「実力」より「血筋」が優先されていたのでしょう。
あるいは孔子は、何かにつけ自分の家筋を気にして消極的な態度を取る仲弓の背中を押そうとしたのでしょうか。