子曰:“富而可求也,虽执鞭之士(1),吾亦为之。如不可求,从吾所好 。”
《论语》述而篇第七-11
(1)执鞭之士:行列の先頭の露払い役、卑しい仕事の例え
素読文:
子曰く、富にして求む可くんば、執鞭の士と雖ども、吾亦た之を為さん。如し求む可らずんば、吾が好む所に従がわん。
解釈:
子曰く:“もし富が、人として進んで求むべきものならば、私はそれを得るために、喜んで行列の露払いでもやろう。だが、それが求むべきものでないなら、私は自分の好む道に従って人生を過ごしたい”
仕事に富貧貴賎はない、与えられた仕事ならば、露払いでもやる。しかしそれが求める仕事でなければ、自分で好む仕事をしたい。孔子は弟子と共に、仕官すべき君主を探す旅に出ますが、結局孔子の眼鏡に叶う君主は見つけられなかったということでしょう。