改善活動


お客様工場の現場で改善活動の指導を始めて11年目となった。
前職勤務時代に生産委託先を定期的に指導していた期間を入れると、既に19年になる。色々な業種の工場を指導して来たが、幹部・リーダで改善チームを作って現場で改善を実践するスタイルは同じだ。

大手のコンサル会社(中国企業)で改善指導をしている友人は、コンサル会社側でプロジェクトチームを作り、メンバーを現場に駐在させて改善を推進する方式をとっている。

中国のコンサル会社が現場改善指導をする時は、こういうスタイルが多い様だ。

私はこの方式をとらない。なぜならば「誰かが決めた方法」に現場のリーダや作業員が従わなければならなくなるからだ。どんな改善をしても、それを実践するのは現場の作業員であり、作業員と密に接しているのが現場リーダだ。彼らが納得しなければ、狙った成果は出ない。

外部の力だけで、現場改善をしたいと言う意向のお客様のお手伝いをしたことがある。この時は、現場の抵抗に合い散々だった(笑)
作業改善の為の治具を作っても、班長が何かと言い訳をして使わない。現場に入っても、邪魔者扱いだ(苦笑)
この現場では、まず班長を束ねている主管の信頼を得る所から始めなければ、ならなかった。

このプロジェクトは、生産の自動化を狙ったモノで、私の役割は自動化すべき作業工程の洗い出しだったので、それでも問題はなかったのだが、ほとんど投資なしで改善出来る事が目の前に有るのに、現場の協力が得られずフラストレーションがたまったモノだ(笑)

私のスタイルは、現場リーダで改善チームを作り一緒に改善活動をする。自分で考えた改善ならば、自ら頑張る。そしてその活動の経験が、現場リーダの意欲と能力を育てる。

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