星の商人


星の商人
書籍名:星の商人
著者:犬飼ターボ
出版社: サンマーク出版


小説仕立ての成功本です.
大変面白く一気に読みました.

貧しい家庭に育った若者が,商人になるために都会に出て来て成功する過程を描いた小説です.
賢者と出会い,その教えを実践し商人として成功する.

賢者教えとは

  • 他の成功は己の成功
  • 成功者にふさわしき者を選べ
  • その者の成功を知れ
  • 仕組みで分かち合う
  • この世の富は限られたものではなく,無限である

これらの教えが,若者の成長にあわせて一つずつ提示されていく.
RPGの様なストーリィ仕立てで,若者が経営者として成長する姿が描かれています.

著者が提唱する成功とは,奪い合う経営ではなく,分かち合う経営を目指すことです.
競争相手を倒し,シェアを奪うのが奪い合う経営.
仲間を助け,パイを大きくして行くのが分ちある経営です.

市場が一定の大きさしかないと仮定すれば,誰かの成功は,自分にとっては「負け」です.常に利益はゼロサム.しかし市場が無限にあると考えれば,分かち合う経営が出来るはずです.仲間の成功を自分の「不労所得」とする仕組みを作り上げれば良いのです.

そしてその成功が次々と連鎖し拡大するようにする.
成功連鎖マネジメント(SCM)とでも言えば良いのでしょうか.

他人を蹴落として得た成功では,幸せにはなれません.
外側の成功と,内側の幸せを同時に達成することが,人生の目的なのだと思います.

星の商人