サーバント・リーダーシップ


 サーバント・リーダーシップと言う言葉を,耳にする機会があった.
リーダー(先導者)とサーバント(従者)と言う相反する概念が一つになっている点に興味を持った.

関連しそうな書籍を検索して読んでみた.
「サーバント・リーダーシップ入門」池田守男・金井壽宏

著者のお二人は,
池田守男氏は,元資生堂社長・秘書として5代の社長に仕えた後,社内改革の任を受け社長となった人だ.
金井壽宏氏は,神戸大学大学院経営学研究科教授.リーダーシップ,モチベーション,キャリアなどを研究する経営学者だ.

リーダーシップと言うと,私と同世代の方は「俺について来い」と言うリーダを思い浮かべるのではないだろうか.1964年東京オリンピックで「東洋の魔女」を率いて,女子バレーボールで金メダルを獲得した大松博文監督の名せりふが「俺について来い」だった.

若い頃,そういうリーダーシップを発揮できる人にあこがれた時期があった.
そういうリーダーの下で仕事をしたこともある.しかしどうも自分のスタイルではないと,感じていた.

自分が部下を持った時は,褒め倒してその気にさせるスタイルだった.
「俺について来い」式のリーダーではなかった.率先してチームの先頭に立って仕事はするが「俺について来い」ではなかった.「俺について来い」と言って後ろを振り向いた時に,誰もいなくなっていたらどうしよう,と言う不安があったのだろう(笑)

ナンバー・ワンのリーダーになるよりは,部下にとってオンリー・ワンのリーダーになりたいと思っていた.

その延長で,前職を早期退職してコンサル業を始めたのも,ナンバー・ワンの経営者になるよりは,経営者にとってオンリー・ワンの支援者でありたいと考えたからだ.

そんな自分のあり方を,スパッと言い表したのが「サーバントリーダー」だ.

サーバント(従者)であるからと言って,部下に対してへりくだったり,おもねったりすることではない.部下の成長・成功を支援することにより,チームの業績を上げることが,サーバントリーダーの仕事だ.

サーバントを従者でなく,支援者と理解した方が分かりやすいかもしれない.
あなたは,組織の中でどのようなリーダーシップを発揮されているだろうか?
サーバント・リーダーシップと言う言葉に興味をもたれたら,是非この本を読んでみていただきたい.


このコラムは、2013年11月5日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第282号に掲載した記事に加筆しました。

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