サッカーの聖地ブラジルで7月下旬、もうひとつのW杯が開かれた。東部の町ジョアン・ペソアで開催された「ロボカップ」はロボットのサッカー世界大会だ。目標は「2050年、人間の世界王者に勝つ」こと。欧米のほか日本や中国など世界約40カ国・地域の研究機関が技術を競った。玩具の域を大きく逸脱したロボの一挙手一投足に企業も熱い視線を注ぐ。
(日本経済新聞電子版より)
個人的な希望では、この様な大会は日本勢が優勝を総なめにする位の勢いを持ちたい。
20世紀の産業発展は、軍需によるモノが大きかったと思う。第二次世界大戦後の冷戦時代はミサイルの開発競争が、宇宙航空産業を育てた。敗戦国の日本は、戦闘機零戦を造る力を解体され、宇宙航空産業の下請け企業の地位に甘んじて来た。
21世紀はこの記事に有る様な「平和な競争」が産業を牽引する時代であって欲しいと願っている。
私が注目している産業分野は、航空産業とロボット産業だ。
航空産業は、自動車産業以上に沢山の協力企業を必要とする。つまり航空産業1社で多くの雇用を生む訳だ。
ロボット産業は、日本の労働人口減少に唯一の光明を与えてくれていると思う。
政府が考えている様な、外国人の移民では、日本と言う国のアイデンティティが失われてしまうのではないかと危惧している。
工場の中には、人に混じって色々な形態のロボットが働いている。
街の牛丼屋に行けば、とびきり美人のヒューマノイドが、ユーモアたっぷりに接客している。そんなヒュ-マノイドに恋をしてしまう宅男まで現れる。
そして人間は、より付加価値の高い仕事だけをする。
こうなれば日本人の労働生産性は、飛躍的に上がる。
そしてロボットの量産能力を持つと言う事が意味する所は大きい。
ロボットを兵士とすれば、倒れても倒れても、後から後から兵が現れることになる。これは日本侵略を企てる外国に対して抑止力になるだろう。鉄の意志を持った忠実な兵士が、日産10,000台生産可能、となれば誰も日本と戦争したいとは思わなくなるだろう。
このコラムは、2014年8月25日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第376号に掲載した記事に加筆しました。
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