三月仁に違わず


yuēhuíxīnsānyuè(1)wéirényuè(2)zhìyānér

《论语》雍也第六-7

(1)三月:長い時間
(2)日月:短い時間

素読文:
子曰わく:“かいや、その三月さんげつ仁にたがわず。そのすなわち日に月にいたるのみ。”
解釈:
顔回は長らく仁徳を保つことができる。しかしその他の者たちは短い間、仁徳を発揮するのみだ。

孔子は顔回(顔淵)を高くかっていました。その他の弟子たちに対してお前たちも顔回のように仁徳を発揮せよ、とハッパをかけている場面と考えることができそうです。

しかし下村湖人はこれを、「顔回よ、三月の間、心が仁の原理を離れなければ、その他の衆徳は日に月に進んでくるものだ。」と解釈しています。
仁徳から離れずにいることができれば、その他のことは短期間に習得できるものだ、と顔回に語っている場面になります。