“蔵王スキー場で停電 80人乗せたリフト、2時間止まる”
山形市の蔵王温泉スキー場や、山形県上山市の蔵王坊平高原にあるスキー場・蔵王ライザワールドなどで30日午後1時ごろ、停電が発生し、リフトやロープウェーが止まった。県警などによると、救急搬送された人はいないという。
東北電力によると、山頂付近の木の枝が雪の重みで電線に接触して漏電し、リフトを含め127戸が停電したという。(以下略)
(朝日新聞デジタルより)
記事によると、蔵王温泉スキー場では、全8基のリフトのうち6基が止まり、約80人が最大2時間救出を待った。蔵王ライザワールドでは、3基のリフトが止まり、約10人が15分ほど降りられなくなった。
この事故では誰も負傷していない。一番ついていない人でも2時間寒い思いをしただけだ。しかも停電の原因は天災だ。しかし違和感を感じざるを得ない。
中国のマンションのエレベータがメンテナンス不良のためしばしば止まる、という事例はこのメルマガで何度か取り上げた。しかし停電で止まったことは一度もない。14年で5つ目のマンションに住んでいるが、全てバックアップの発電機があり、停電時でもエレベータは止まらなかった。
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天災といっても、積雪量の多い地域だ。今回の様な事故は潜在リスクとして、東北電力は認識できたはずだ。リフト運営会社もバックアップ用の発電設備を用意しておくべきではなかったのかと思う。
我々も停電リスクを検討しておく価値はありそうだ。
広東省の電力状況は10年前と比較すれば相当改善された。当時は計画停電や突然の停電がしばしばあった。現場のリーダたちも慣れており、停電時の処置に戸惑うことはなかった。しかし当時のリーダはもう現場にはいない。
このコラムは、2019年1月2日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第766号に掲載した記事に加筆しました。
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