ライバルとギャラリー


 以前スポーツで記録が出るのはライバルと競った時だ、という趣旨のコラムを書いた。

「競争より強調」

このコラムでは、自分の努力だけより、ライバルとの競争、仲間との協調で自己成長が加速する、という趣旨で書いた。

つまり、一人称(自分)だけで考えるより二人称(ライバル、仲間)の存在により成果が出やすくなる、ということになるだろうか。

最近文筆家・日垣隆氏が「スポーツで記録が出るのはギャラリーがいるから」と書いておられるのを読んだ。なるほどと感心する。

自分(一人称)、ライバル・仲間(二人称)に三人称(ギャラリー)が加わりメンツが揃った(笑)

先日引退を表明したイチロー選手は「孤高」の雰囲気があるが、それでも応援してくれる観客が励みになっていただろう。

お笑い芸人は、観客がいるから芸人でいられる。観客がいなければ、ただの変人に成り下がるのではなかろうか。

我々製造業も、二人称まででは話にならない。顧客(三人称)がいなければ何も始まらない。


このコラムは、2019年4月12日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第809号に掲載した記事です。

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