誰のせい?


中国の工場で指導をしていると、中国人のリーダ達の物の考え方の違いを思い知らされる局面がたくさんあります。
例えば、こんなことがありました。
工程で作業員がミスをしたのを見つけました。そのままその製品を目で追いながら順に工程を歩いてゆくと、不良として見つけなければならない検査員が見逃してしまいました。
この事例を元に、リーダたちのOJTをしようと思いすぐに製造、品証、生産技の担当リーダを呼びました。この事例を基に改善をさせようとしたのです。私が見てきたことを伝え、早速みんなの意見を聞きました。
しかしここでの議論は、
製造リーダ:私はちゃんと作業者に教えてある。作業者がちゃんとできないのは作業指導書がちゃんとできていないからだ。IPQC(工程内検査員)だって見逃してるし。
品証リーダ:検査で見つけてもらおうなんて甘い(正論ではあるが)、ちゃんと正しい作業をしてもらわなくては困る。
生産技リーダ:試作製造のときに上がった作業手順書の改善点は全て反映した。
などなど、まずは自分は悪くないと言う話を、延々続けます。こちらの意図は、誰が悪いと言うことを言いたいのではなく、同様な問題が再発しないようにどうしたらよいのかを話し合いたいわけです。
初めの頃はこのやり取りに我慢ができなくて、「昨日のことはどうでもいい。あしたの話をしているのだ。」とよく大きな声を出したものです。
しかしこのごろでは、まず自分が悪くはないと言うことを主張するのが彼らの仕事だ、と言うことに気がつきました。だからじっと我慢をして、喧々諤々が終わった後に、「じゃどうしたらいい?」と聞けるようになりました。
中国の人たちは我々日本人と違って、まず自分は悪くないと主張しなければならない3000年の歴史的文化を背景に持っています(ちょっと大げさか)
文化的な違いはちゃんと尊重しなければなりません。
ただし環境的な違いによる習慣はちゃんと指導してあげれば直るはずです。
例えば、そこいらじゅうにつばを吐く、食べかす(ひまわりの種)を撒き散らす。などは何度も何度も教えれば時間がかかっても直るはずです。これは彼女たちが、農村で育ったので、そのような行為に対し誰も行儀が悪いと叱る人がいなかったからそういう習慣になっているだけです。都会の若い女性はそんなことはしないと教えてやれば、彼女たちだってシティガールにはあこがれているので止めるようになります。


誰のせい?」への5件のフィードバック

  1. やあず

    こんにちは。ホストの足跡返しです(笑)。
    日記を拝見して、先日みた中国のマナー広告を思い出しました。
    レトロな絵柄のシリーズもので、ひまわりの種殻を周囲に吐く上海美人/鼻の穴に指をさしこんでいる上海美人/横を向いて痰を吐く上海美人、の3種がありました。
    現地の方達も、そういう行為に対して「美人も台無し」とは思うのだなあと感じていたところなので、興味深かったです。

  2. やあずさん。わざわざコメントいただきありがとうございます。ちょっと硬い話題のブログなので…コメントしていただいて感激です。
    さて作業員達の躾ですが、いかんせん3500人もいると私一人ではどうにもなりません。班長さんなど現場のリーダを通して改善してゆくしかありません。現場のリーダだけで70人ほどいますからねぇ。
    TV広告のアイディアいただきです(^^)v。何ができるかちょっと考えて見ます。

  3. やあず

    3500人を一人で統括しているのですか。それだけ人が集まっていればいろいろあるのでしょうね。
    広告は、西安で開催された第12回中国広告祭受賞作品展の日本巡回展でみました。中国名でなんというイベントかわかりませんが、相当大規模なものだったようなので、公式サイトなどあるかもしれません。

  4. やあず

    鼻ホジ美人ポスターの写真があったので、日記に載せておきますね。画質の悪い携帯写真ですが、雰囲気はわかると思います。
    個人的に、その展覧会で一番ウケたポスターでした(笑)。

  5. やあずさん
    どうもありがとうございます。
    参考にさせていただきます。

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