5S 清潔


5Sの清潔は国語辞典に出ている意味とはちょっと違います。整理・整頓・清掃が維持できる仕組みを作る、と言う意味です。言い換えると予防整理・予防整頓・予防清掃なのです。
なぜ整理をしなければいけないのでしょうか、使わない物、使えない物があるからです。ならば使わない物を買わない。使えない物を作らない。と言う仕組みを作ればよいのです。
例えば工程改善をして今まで1時間に100個しか作れなかったものが110個できるようになりました。でも今までどおり1時間かけて110個作ってはだめなのです。使わない10個が余ってしまいます。これは後で整理をしなければいけなくなる。
不良を見込んで余分に生産投入する。生産を順調にする為に必要なことのように見えますが、これもだめです。順調な生産の陰に隠れて、ずっと不良を作り続ける。改善のチャンスを見逃してしまいます。この不良品も後で整理をしなければなりません。
なぜ整頓をしなければならないのでしょうか。使ったものを元の場所に戻さないからです。使った後自動的に元の場所に戻る。と言う仕組みを作ればよいのです。
昔の八百屋さんは天井からゴムで笊がつるしてあり、この中に釣銭用のお金が入っていました。釣銭のありかは一目瞭然。釣銭を取り出したら、手を離すだけで元の位置に戻ります。
なぜ清掃をしなければならないのでしょうか。ごみが出る、汚れるからです。ごみを出さない、汚さない。と言う仕組みを作ればよいのです。
過剰な包装はごみになります。輸送方法を改善して包装を不要にする。
例えばスーパーマーケットの商品移動用の台車の下にモップをつけておく。こうすると商品の補充陳列の時に自動的に床の拭き掃除ができてしまいます。